第3回“futbozu Note 年代別ガイド” 第3回:中学生は「自分で課題を見つけて、コーチとの対話に使う」
中学生は「自分で課題を見つけて、コーチとの対話に使う」
前回は、小学校高学年の子どもが自分で目標を立て、ノートと結びつける方法を紹介しました。第3回は、中学生編です。
中学生になると、サッカーを取り巻く環境が大きく変わります。部活動かクラブチーム(ジュニアユース)か、あるいはその両方か。指導者も先輩も変わり、練習の強度もぐっと上がります。体も成長期に入り、思うように動けない時期を経験する子もいます。
当サイト管理人である私自身、中学生の頃は「言われたことをこなす」だけで精一杯でした。今、コーチとして中学生と接していて感じるのは、伸びる選手ほど、自分の課題を自分の言葉で説明できるということです。この年代のノートのテーマは、「自分で課題を見つけて、コーチとの対話に使う」ことです。
項目名が「中学生向け」に切り替わる
futbozu Noteでは、生年月日から学年を計算して、ノートの項目名を年代に合わせて切り替えています。4月に中学校に上がると、新しく書くノートから自動的に中学生向けの項目名になります。
| 項目 | 小学生 | 中学生 |
|---|---|---|
| 目標 | 今日がんばること | 今日の目標 |
| 内容 | 練習内容・試合のながれ | 練習・試合の内容 |
| 振り返り | よかったこと/もっとよくしたいこと | 良かった点/改善点 |
「もっとよくしたいこと」が「改善点」に変わるのは、小さな違いのようで大きな変化です。「やってみたいこと」ではなく、自分のプレーのどこを、なぜ直すのかを考える段階に入った、ということだからです。
課題は「改善点」から自分で見つける
中学生のノートで一番大切なのは、「改善点」の書き方です。漠然と「パスミスが多かった」と書くだけでは、次の練習で何をすればいいのか分かりません。改善点は、次の3つに分けて書いてみてください。
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どんな場面で(いつ・どこで・誰と)
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何が起きたか(自分のプレー)
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なぜ起きたか(自分なりの原因)
改善点:「中盤で前を向いてボールを受けたとき(場面)、縦パスを出すのが遅れて相手に戻られた(起きたこと)。受ける前に前を見ていなかったので、受けてから探していた(原因)」
ここまで書ければ、次のノートの「今日の目標」は自然に決まります。
今日の目標:「ボールを受ける前に、首を振って縦のスペースを確認する」
高学年で身につけた「改善点 → 次の目標」のサイクルを、原因まで踏み込んで回す。これが中学生のノートの基本の型です。
戦術ボードで「場面」を残す
中学生になると、ポジションごとの役割や、味方との連携が求められるようになります。文章だけでは伝えにくい「場面」は、ノートの戦術ボードで残しておきましょう。
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コートは、サッカー・フットサルのフル/ハーフから選べます
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赤・青の選手とボールを置き、実線・破線・矢印で動きを描けます
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テキストを置いて、「ここで受ける」などのメモも書けます
失点した場面、うまく崩せた場面を、自分の位置・相手の位置・ボールの動きで描いてみると、文章で書いたときには気づかなかった原因が見えてくることがあります。描いた図は、コーチと話すときの材料にもなります。
部活とクラブ、2つのチームに所属しているとき
中学生では、学校の部活動と地域のクラブの両方に所属している選手も少なくありません。futbozu Noteは、ノートごとに「どのチームの活動か」を選ぶ形になっているので、2つのチームを無理なく使い分けられます。
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試合ノート:最初に「自チーム」を選びます。1つのノートは1つのチームの試合です。部活の試合とクラブの試合は、ノートを分けて記録します
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練習ノート:「練習の種類」で「チーム練習」を選び、「どのチームの練習ですか?」で所属チームを選びます
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カテゴリー:同じクラブ内で「U-14」「Bチーム」など出場したカテゴリーが違う場合は、試合カードの「カテゴリー」に記入できます
公開範囲で「コーチ」を選ぶと、そのノートは選んだチームのコーチだけが見られます。部活のノートがクラブのコーチに見えることはありませんし、同じチームの選手(チームメイト)にも見えません。自主練のノートも、「コーチ」を選んだときに、どちらのチームのコーチに見せるかを選べます。
コーチとの共有を「対話」のきっかけにする
コーチに公開したノートには、コーチがコメントを書けます。コメントがつくと通知が届くので、練習の合間に直接話す時間が取れなくても、ノートを通じてやり取りできるのが大きな利点です。
コーチと共有するノートは、全部である必要はありません。おすすめは、次のようなノートを選んで共有することです。
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自分では原因が分からなかった改善点
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戦術ボードで描いた、判断に迷った場面
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「この練習をやってみたい」という自主練の計画
改善点の最後に「〇〇のときは、どうすればよかったですか?」と質問を書いておくと、コーチも答えやすくなります。ノートを「提出物」ではなく、自分から話しかける道具として使うのがポイントです。
目標も同じように、目標ごとに「コーチに共有」を選ぶと、コーチがコメントを残せます。
お手本ノートに選ばれることも
コーチに公開したノートは、コーチが「お手本ノート」として推薦することがあります。選手本人の承認(保護者リンクをしている場合は保護者の承認も)を経て、名前などの個人情報を伏せた状態で、ほかの選手が参考にできる「お手本コーナー」に公開されます。自分の振り返りが、誰かの参考になる。中学生にとって、大きな自信につながる経験です。
体調も記録して、成長期の体と付き合う
中学生は成長期の真っただ中です。身長が急に伸びる時期には、体の使い方が変わったり、膝やかかとに痛みが出たりすることもあります。
ノートの「体調・コンディション」は、5段階の評価に加えて、テキストで具体的な状態を補足できます。「右膝に違和感」「寝不足」など、気づいたことを短く残しておきましょう。「目標・実績」ページの実績では、体調評価の推移をグラフで見られるので、調子の波や、痛みが続いている期間に気づきやすくなります。
痛みや違和感が続くときは、ノートに書くだけで終わらせず、保護者やコーチに必ず相談してください。
保護者の関わり方:「見せない自由」を尊重する
中学生になると、親に見せたくないノートが増えるのは自然なことです。futbozu Noteのノートは、最初は「自分のみ」で保存され、家族に見せたいノートだけを本人が「ファミリー」に設定して共有します。
保護者の方は、共有されなくなったからといって心配しすぎず、共有されたノートには「応援」で応えるくらいの距離感がちょうどよいと思います。シリーズ「サッカーノート活用術」第5回でも書いたとおり、ノートは本人のためのものです。
続けるコツ:試合の前に、前回のノートを読む
中学生は練習も試合も増え、忙しくなります。毎日長く書く必要はありません。続けるために、書く時間より「読む時間」をつくることをおすすめします。
ノートを書いている途中、同じ相手チームとの試合や、同じタグがついたノートがあると「参考ノート」として表示されます。リーグ戦で同じ相手と何度も当たる中学生には、特に役立ちます。試合の前日に、前回その相手と戦ったときのノートを読み返しておくだけで、試合への入り方が変わります。
まとめ:中学生は「課題を自分の言葉で説明する」時期
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改善点は「場面・起きたこと・原因」の3つで書く
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改善点から、次の「今日の目標」を決める
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言葉で書きにくい場面は戦術ボードで残す
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2つのチームに所属していても、ノートごとにチームを選んで使い分けられる
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コーチとの共有は、質問を添えて対話のきっかけにする
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体調も記録し、痛みが続いたら大人に相談する
次回予告:高校生は「プレーを言語化して、進路につなげる」
次回は高校生編です。チームの戦術を理解し、自分の役割を言葉にすることが求められる年代です。シーズンを通した目標の立て方や、積み重ねた記録を進路に向けてどう活かすかを紹介します。
