futbozuNote
“futbozu Note 年代別ガイド” 第4回:高校生は「プレーを言語化して、進路につなげる」第4回

“futbozu Note 年代別ガイド” 第4回:高校生は「プレーを言語化して、進路につなげる」

高校生は「プレーを言語化して、進路につなげる」

前回は、中学生が改善点から自分で課題を見つけ、コーチとの対話に使う方法を紹介しました。第4回は、高校生編です。

高校サッカーでは、チームとしての戦術がはっきりし、一人ひとりに求められる役割も具体的になります。部員が多いチームでは、限られた出場機会をめぐる競争もあります。そして3年間の先には、大学・社会人・その先のサッカーを含めた進路が待っています。

当サイト管理人である私自身、高校時代にもっと自分のプレーを言葉にできていれば、と思うことがあります。指導者の話を「分かったつもり」で終わらせず、自分の言葉で書き直して、自分のものにする。この年代のテーマは、「プレーを言語化して、進路につなげる」ことです。

項目名は「テーマ」と「課題」に

高校生になると、ノートの項目名が高校生向けに切り替わります。

項目中学生高校生
目標今日の目標今日のテーマ・目標
振り返り(課題)改善点改善点・課題

「目標」が「テーマ」に、「改善点」が「課題」になるのは、1回の練習で達成するものではなく、数週間・数か月かけて取り組むテーマを持つ段階に入ったということです。

例えば、「セカンドボールへの反応を高める」というテーマを1か月持ち続け、毎回のノートで「今日はどうだったか」を記録していく。テーマが変わったときに、その間のノートを見返すと、自分がどう変わったかがはっきり見えてきます。

「チームの狙い」と「自分の役割」を分けて書く

高校生のノートで差がつくのは、「練習・試合の内容」の書き方です。何をしたかを並べるだけでなく、次の3つに分けて書いてみてください。

  1. チームの狙い:この練習・試合で、チームとして何をしようとしていたか

  2. 自分の役割:その中で、自分に求められていたことは何か

  3. 実際どうだったか:役割を果たせた場面、果たせなかった場面

練習・試合の内容:「チームの狙いは、前線からのプレスで相手の左サイドに追い込むこと。右サイドハーフの自分の役割は、相手センターバックからのパスコースを切りながら寄せること。前半は寄せるタイミングが遅く、中央を通されることが多かった」

この形で書けるようになると、チームの戦術を理解したうえで、自分のプレーを評価できるようになります。言葉で書きにくい配置や動きは、中学生編で紹介した戦術ボードで図にしておくと、あとから見返したときにも分かりやすくなります。

「監督・コーチに教わったこと」を自分の言葉で残す

ノートの振り返り欄には、「監督・コーチに教わったこと」という項目があります。高校生にこそ、この欄を大切にしてほしいと思います。

練習中やミーティングで受けた指導は、その場では分かったつもりでも、数日たつと忘れてしまいます。大事なのは、言われたことをそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で書き直すことです。

言われたこと:「もっと早く準備しろ」

自分の言葉で:「ボールが味方に入る前に、次に受ける位置へ動き始める。特に縦パスが入る瞬間」

自分の言葉にできなかった指導は、まだ理解しきれていない指導です。次の練習の前に、もう一度監督やコーチに聞いてみるきっかけにもなります。

シーズンを通して目標を立てる

高校生は、1年間の流れの中で目標を考えられるようになる年代です。「目標・実績」ページでは、シーズンを作り(名前と期間を設定)、その中に目標を置けます。

  • シーズン目標:「夏の大会までにスタメンに定着する」「冬の大会で背番号をもらう」

  • 月次目標:シーズン目標から逆算した、その月に取り組むこと(「1対1の守備で、縦を切って外に追い出す」など)

シーズン目標は大きくて構いません。その代わり、月次目標は具体的な行動に分解し、毎回のノートの「関連目標」で結びつけます。月の終わりに達成をチェックし、次の月の目標を立て直す。このサイクルを1年回すと、シーズンの終わりに「自分が何に取り組んできたか」を一本の流れとして説明できるようになります。

記録を「自己分析」に使う

高校生になると、ノートの数も増え、記録そのものが自己分析の材料になります。

  • 実績:「目標・実績」ページの実績では、シーズン・月次・全期間を切り替えて、ノート数・試合記録・目標達成度の平均や、試合スタッツ・体調評価の推移を見られます

  • タグクラウド:よく出てくるタグが一覧になるので、自分が何を意識して練習しているか(あるいは、何を意識できていないか)が見えます

  • ノート一覧:キーワード検索、タグ別・カレンダーの表示、種別・期間・タグでの絞り込みで、必要なノートをすぐに探せます

例えば、「守備」のタグがついたノートだけを並べて半年前と比べると、課題の書き方が変わっていることに気づくはずです。変化に気づけること自体が、成長の証拠です。

進路に向けて:ノートは「自分を説明する材料」になる

高校生の多くは、どこかで進路を考える時期を迎えます。進学先や、サッカーを続ける環境を選ぶとき、面談や志望理由などで「自分はどんな選手で、何に取り組んできたのか」を説明する場面があります。

そのときに力になるのが、積み重ねてきたノートです。

  • 自分の強み:「良かった点」に繰り返し出てくるプレー

  • 取り組んできた課題:シーズンごとのテーマと、その変化

  • 具体的なエピソード:チームの狙いの中で、自分の役割をどう果たそうとしたか

ノートを読み返して、3年間で自分が何を考え、どう変わってきたかを整理しておくと、自分の言葉で、具体的に語れるようになります。これは進路のためだけでなく、その先もサッカーを続けていくうえで、何よりの財産になると思います。

18歳になったときのこと

高校3年生の多くは、在学中に18歳の誕生日を迎えます。futbozu Noteでは、18歳になると次のように変わります。

  • 誕生日の30日前・7日前・当日に、お知らせでご案内します

  • 保護者のプランによる特典(広告なし・AI機能など)は、誕生日から対象外になります

  • ファミリーサポーターの追加や、プランのお支払いは、本人が行うようになります

これまでのノートや目標の記録は、そのまま使い続けられます。保護者の方とつながっていた場合も、成人後は本人が自分で管理していく形に切り替わります。

コーチとの共有:複数の指導者がいるチームで

高校のチームでは、監督のほかに、カテゴリーごとの担当コーチがいることも多いと思います。公開範囲で「コーチ」を選ぶと、選んだチーム(グループ)の担当コーチが見られます。さらに、同じチームのヘッドコーチやテクニカルディレクターは、チーム内のすべてのグループのノートを見られます。同じチームの選手には見えません。

「監督・コーチに教わったこと」を書いたノートや、課題に質問を添えたノートを共有しておくと、指導者が忙しくても、ノートを通じて意図が伝わります。

続けるコツ:「試合の翌日」にまとめて書く

高校生は練習量が多く、毎日しっかり書くのは現実的ではないかもしれません。おすすめは、試合の翌日を「振り返りの日」にすることです。

試合当日は疲れていて、感情も整理しきれていません。一晩おいてから、試合ノートに「チームの狙い・自分の役割・実際どうだったか」を書き、そこから次の週のテーマを決める。週に1回、しっかり書くだけでも、1年続ければ大きな記録になります。

まとめ:高校生は「自分のプレーを、自分の言葉で説明する」時期

  • 1回で終わらない「テーマ」を持ち、数週間〜数か月かけて取り組む

  • 内容は「チームの狙い・自分の役割・実際」の3つで書く

  • 監督・コーチの指導は、自分の言葉で書き直して残す

  • シーズン目標を月次目標に分解し、ノートと結びつける

  • 積み重ねた記録は、自己分析と進路の材料になる

次回予告:社会人・大人は「限られた時間で、長く楽しむ」

次回は社会人・大人編です。仕事や家庭と両立しながらサッカーを続ける人に向けて、短い時間で記録する工夫や、自主練・コンディション管理への活かし方を紹介します。